皆さんは許褚をご存じでしょうか?
そう、あの許褚です。
というわけで、BingのAIに聞いてみました。
Bingさん。
「許褚の倒し方を教えて」
Bingさんすごい。
参考にされているサイトはみつっで、ひとつはwikipedeia。
残り二つはどちらも三国志についての情報をまとめたサイトです。
それぞれ、許褚単独のページで、その生涯やエピソードが描かれています。
ですが、それらのサイトには「許褚の倒し方」なんて項目はないわけです。これらのサイトを参考に、BingのAIが作文したのが上の画像です。
例えばこの部分
許褚の性格を利用して、罠にはめる。許褚は、頭の回転が鈍く、猪突猛進な性格でした。
1,2,3と数字がついているのは、下の3つのサイトを参考にしたという意味です。
wikipedeiaにはこういう記述があります。
許褚の性格は慎み深く、誠実かつ重厚で無口だった。
また力が虎のようであるものの、痴(頭の回転が鈍い)であったため、「虎痴」と呼ばれていた。
許褚 – Wikipedia
この部分から、頭の回転が鈍くというのがとられたのだと思います。が、猪突猛進はどこから来たのか?
この3つのサイトには猪突猛進という言葉は出てきません。
といいますか、猪突猛進的なお話も出てきません。三国志演義の話で罠にはまったと記述があるので、そこからだろうか?
とにかくこれはBingの要約なんですね。
もっとも実在の人物とはいえ、お話の中の人物でもありますから、何が事実でとか言っても仕方がないのですが、実に人間らしいまとめ方といいますか、三国志にそれほど思い入れがないけど知識だけはある人間のまとめ方ですよねwww
こういうまとめ方をすると三国志ファンから、いやいや曹操の近衛隊長だったわけですから猪突猛進では務まらんだろとか、それは演義のイメージだとか突っ込みが入りそうですが、でもまぁ、演義のイメージではそんな感じですよね。
そこより重要なのは、こんな質問の意味をちゃんと捉えていることです。
これは従来の技術ではなかなかできなかったことです。
ためしに、Bingで「許褚 倒し方」で検索してみると歴史上の人物としての許褚についてまとめたサイトなどが検索上位に表示されます。それらのサイトをいくら見ても倒し方は書いていません。
Googleの方がそこは優秀で、ゲームの攻略サイトの許褚のページも上位に出てきます。
AIとの答えの差ははっきりしています。
「許褚の倒し方」を文字通り理解できているのがすごいですね。そして、ネットの情報から答えを作り出しているのがすごい。
ここまで来たら、コールセンターや役所の窓口業務など、質問の意味がちゃんと理解できればはっきりした答えのある業務はAIでよくなりますよね。
待ち時間も無くなり、24時間対応可能なる。
質問内容がAIでは把握できないとか、明確な答えがない分だけ人間が対応すればよくなっちゃいますよね。
恐ろしい時代ですわ!
BingのAIは今のところ申請すると使えるようになります。
とりあえずウェイトリストに登録して順番待ちになるようです。
参考でAutoWorkerさんのサイトを張っておきます。
ただし、Bingのほうでアップデートが入ると手順が変わる可能性もありますのでお気を付けください。
Googleも近々似たようなのが始まる予定らしいので、Chrome派の方はしばらく待ってみてください。
ちなみにこのアイキャッチ画像はAIで画像が作れるDreamでつった「三国志の許褚」です。